エンドロール2010年07月18日 13時10分10秒



今日、新曲ができました。
「エンドロール」といいます。

これはある瞬間、ほんの3分くらいの間のある時間、
今となってはもう遠い過去の、歌です。

詩は、その3分の間にできました。
曲は、その後ずっとほっておかれ、
一昨日くらいに突然、「作らなければ」という衝動で、
約30分で形つくられました。

作らなければならなかった歌でした。

希望とか、期待とか、そんなものはない、
ただ、悲しい、いえ、悲しいのかどうかも自分で
よく分からない、そんな一瞬の歌です。

自分に、だれか目には見えない声が、
「おまえは悲しんでいるのだから、泣けばいいんだ」と
言ってくれたらいいのにと、そんな一瞬の歌です。

そういうものを、形にしてみたく、作りました。
ただ、単純に、悲しい歌を。

今日、コードもつき、実際に曲になり、
はじめて声に出して唄いました。

なぜだか、ものすごく、すっきりしました。
それは歌になり、私から解放されたのでした。


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エンドロール


ゆっくりと流れる 世界は ただの偽物で
好きだった空の色も 灰色に翳る夢
あんなに眩しかった 5月の光は痛いだけ
この足は今 どうやって 歩いているのだろう

雨がふればいいのに
雨がふればいいのに
花も街も私も ぜんぶ蹴散らすように
ああ この世のものとは まるで思えないくらいの
はげしい雨が


透明にゆらめく 想いは その微笑みに
ぼんやりと歪んだ なつかしく薫る風
あんなに好きだった うた唄う声も消えてゆく
この胸は今 もしかして 泣いてるのだろうか

君がいればいいのに
君がいればいいのに
声も笑顔も涙も ぜんぶ抱きしめてしまう
ああ この世のものとは まるで思えないくらいに
やさしい君が

ああ

言ってくれればいいのに
言ってくれればいいのに
明日もあさってももう 来ることはないんだって

世界はとっくに 終わってしまったからもういいんだって
だからおまえはもう 泣いていいんだって
不器用に笑わなくてもう いいんだって

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